京都の、とある小さな牛乳屋に生まれ、長い独身時代を経て結婚。幸せをかみしめながら、出逢った人みんなに感謝の心を届けられますように。


by milkshop-KT3

草木染め

旦那さんのお父さんから電話。
「草木染めするけど、よかったら見に来る?」

草木染め?
見たい見たい!

デジカメ持って見に行きました。
おうちに着くと、すでに、スカーフサイズの絹地に 木の板チップや割り箸などが固定されていたり
ところどころに輪ゴムがとめてあったりと、染めの準備が始められていました。
割り箸やらが固定してある場所は染めが入らへんから柄が出来るんや、など
お父さんからやり方を教わって
「じゃ、みっちゃんの好きなように作ってみ」
と、絹を何枚か渡してもらいました。
えーっ。私がやってもいいの?!
一気にワクワクが膨れ上がります。
真っ白の絹地を持ち、木の板チップと割り箸、そして輪ゴムを前に
うーんさてさて、どんな風に柄をつけようか。
お母さんとおしゃべりしながら
輪ゴムで あっちをグルグル、こっちをグルグル、とめていきました。
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台所ではお父さんが
「まずは、タマネギの皮 いこか」
と、タマネギの皮と水をお鍋に入れて煮立たせ始めました。
水は、次第に茶色い煮汁になってきました。
輪ゴムや割り箸を付けて 染める用意の出来た絹は、いったん水で濡らしてムラなく染まるようにしておきます。
さぁ、いよいよ染色タイム!
布を軽く絞り、ゆっくりとタマネギの煮汁に漬けていきます。
煮汁がどんどん絹地に吸い込まれていきます。
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完全に煮汁の中に浸して、布の空気を抜くようにお鍋のふちに押し付けたりしながら
弱火でコトコト…
その間に、お父さんはボウルにミョウバンを入れ、お湯に溶かしてスタンバイ。
煮汁に染まった絹地は、ミョウバン液に入れることで色が定着し、発色も良くなるのだとか。
お鍋から取り出した絹地をミョウバン液にくぐらせ数回揺すると
あら不思議。色が明るみを帯びました。
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「よし、こんなもんでいいやろ。水で濯いで来て」
「はいっ」
やさしく絞った絹地を渡され、洗面台へ急ぐ私。
溜めた水で濯ぎながら、取り付けた木片チップや輪ゴムを外し、再びふんわりと絞って広げ、ハンガーにかけて、日陰干し。
タマネギの皮の色からは想像も出来ない色がそこにありました。
「うわぁ」
「うん、ええ具合に染まったな」

なんじゃこれ

た・の・し・い~~~っっっ!!!!


お父さんお母さんと一緒にワイワイ言いながら、色んな素材(タマネギの皮の他、ヤマゴボウ、シソ、カリヤス)で絹地を染めていくこと約5時間。
絹地はどんどんと染められ
1つ1つがオリジナル、世界に1つしかないレアものとなっていきました。
焙煎に使ったものは、ミョウバンの他、銅、鉄です。
素材、焙煎剤、水の割合、炊く時間や漬け込む時間…それぞれの組み合わせ、タイミング…
最後の最後までどんな色になるのか、そしてどんな模様になるかが分からない
草木染めって、なんてミステリアス!!!

夕方、全ての絹地を染め上げて
「ありがとうございました。とっても楽しかったです」
「こちらこそ、手伝ってもらって助かったわ」


家に帰ってしみじみ振り返る…
一つ、感じたのは
草木染めって
どんな風に転んだとしても
決して「失敗」は無いんだなってこと。
作為的に「作った」ものには、「失敗」ってあるけど
草木染めの場合、あくまでも相手は自然。
突き詰めていけば、その日の天気、湿度までもが微妙に影響して
初めて出来上がる色なんだ。
狙った色や柄に染まるんじゃなくて
布を解いて、開けて初めて
「わぁっ」って、なる。
それが、自然の草木染め。
「こうしてやる」っていうんじゃなく
「あ、こうなったんだ」って。
それが「味」。それを楽しむ。

人も、おんなじかもしれないね。
相手のこと「こうしてやる」って思ってると、うまくいかなくて
「あ、そうなんだ」
って受け入れる。
「味」として 楽しめば、いいんだな。

人だって、自然の一部なんだもの
当たり前といえば 当たり前なのかも。

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♪みちこ
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by milkshop-KT3 | 2012-09-04 20:55 | 日記