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京都の、とある小さな牛乳屋に生まれ、長い独身時代を経て結婚。幸せをかみしめながら、出逢った人みんなに感謝の心を届けられますように。


by milkshop-KT3

臨月

師走。
とうとう臨月に入りました。
我が子と対面する日が迫ってきました。
ここへきて お腹の様子も明らかに変化してきていて
いかにも「下がってきてる!」って感じです。
これまでは、触っても弾力を感じた下腹。
今は結構パンッと張っていて、固くなっています。
(ビーチボールにいっぱい空気を入れたらキンキンに固くなる、あんな状態)
感覚としては
1日中、お腹に重たーい中華鍋をくっつけて歩いてるような。
この中華鍋。コヤツのおかげで、立ったり座ったりの動作がつらいこと、つらいこと。
かがんで何かしようにも、つっかえてしかたない。
ただでさえノロマなのに 毎日の着替えにしても 靴下ひとつなかなか履けなかったりするわけで。
ふうふう言いながら、さっさと出来ない自分がもどかしい。
でも、そんな事でさえ いい思い出になるくらい 妊娠期間って「超幸せ」なんだって。
だから、今のうちに思う存分満喫しておくといいんだって。

確かに、こんな経験 一生のうちにそうそう出来るもんじゃない。
予定日に向かって お腹の中でなんとか無事に、元気に赤ちゃんに育ってもらうことだけを考えてきたけど
その間にも
嬉しいこと 楽しいこと、たくさんあった。
赤ちゃんの存在がどれほど私を元気付けてくれたことか。
周りの人の優しさやあたたかさを 日々どれほど感じられたことか。


11月いっぱいで 学習塾のアルバイトを辞めることになった私。
去年の5月から、週2日 通い続けたアルバイトでしたが
毎回 元気でかわいい生徒達の成長ぶりを目の当たりにしながら
失敗もあったけど
指導者の先生やスタッフさん達にあたたかく支えられて
張り合いを感じながら 本当に楽しく勤めることが出来ました。
最終日には、先生、スタッフの皆さん、そして何人かの生徒にお腹を撫でてもらい
「楽しみやね」
「がんばって」
「出産を終えて、落ち着いたら必ず連絡してね」
「赤ちゃん 見せに来てね」
と、笑顔で送り出してもらいました。
教室を去る私の心には ただただ 感謝のみ。


「お父ちゃんが、産着を作るって言うてるわ」

そう旦那さんが教えてくれたのはいつだったっけ。
着物下絵の伝統工芸職人であるお義父さん
私達の赤ちゃんが女の子だって分かってから
産着の図案を考えてくださってたみたい。
しかも生地に下絵を描くだけじゃなく、色付けまで自らやって
お仕事の合間に 毎日少しずつ作業を進めてらしたよう。
私がお嫁に来たときも
そうやって着物を作ってくださったお義父さん。
嬉しくて ありがたくて 胸がいっぱいになります。

昨日 お家にお邪魔した時
「みっちゃん、ちょっとこれ見てくれるか」
と言われ、何かなと思ってお義父さんの声のする部屋に行ってみると…
「わぁっ!すごい!!」
かわいいピンクに染め上げられた生地が床に広げられていました。
生地には、もちろん お義父さんの図柄が鮮やかに描かれています。
「ひゃぁぁ~~~!!かわいい~~~っっっ!!」
「あとは要所要所に金色を散らそうと思って。華やかになるやろ?」
「えーーーっ。ステキーーー!」

世界にたった一つの産着。
生まれてくる赤ちゃんへ おじいちゃんからの最初のプレゼント。


よかったね、赤ちゃん。
こんなに大切に想ってもらえて。


出産に向けて
緊張や不安はあるけれど
出来れば陣痛の痛みなんか味わいたくないけれど
大きな波を越えた向こうに
もっともっと大きな喜びや笑顔が待っている
そう思うと勇気が出ます。
きっと大丈夫って 思えてきます。

嬉しい報告が皆さんに出来るよう
その日を楽しみに…
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♪みちこ
by milkshop-KT3 | 2013-12-02 09:41 | 日記