京都の、とある小さな牛乳屋に生まれ、長い独身時代を経て結婚。幸せをかみしめながら、出逢った人みんなに感謝の心を届けられますように。


by milkshop-KT3

初めてのさようなら

7月
と言っても、もう終わってしまったんだけど
ついに、あっつーい夏になりました。

そして
モモは
ついに、断乳しましたー!

マッサージの先生と相談して、21日にしようと決めて以来
オッパイの度に
「モモはもう大きくなってきたから、もうオッパイの力を借りなくても大丈夫になったんやで。
そろそろオッパイとお別れしようね」
と、言い聞かせていました。
モモは、オッパイを飲みながら目を見開いて
聞いているのかいないのか、それでもなんとなーく何かを感じていたようです。

断乳当日、朝ごはんの後、いつものようにオッパイ。
「モモ、これが最後のオッパイやで。次はもうないから、たっぷり飲んどきな」
と言う私自身も、胸が熱くなります。
旦那さんが、最後の授乳風景を撮影してくれました。
きっと、後々とても良い記録になると思います。
最後と感じているのか、モモはなかなかオッパイを離そうとしません。
お腹いっぱいのはずなのに、くわえたり離したり 離したりくわえたり 何度も繰り返します。
そのうち、指でつまんで遊び始めたので
「モモ、ご本、持っておいで。好きな本 一緒に読もう」と、少し促しました。
すると、本棚を振り返り、少しずつ身体の向きを変えました。
左手は、まだオッパイを掴んでいます。
あるところまでくると、ふいに手がオッパイから離れました。
ふっ…
モモと私をこれまで繋いできた 大きなものが、その瞬間 消えました。

お腹の中にいたときは、胎盤が
お腹から出てからは、オッパイが
常に、モモと私を繋いでいました。
これからは、自分でご飯をしっかり食べて大きくなっていくのです。
おめでとう
今までお母さんのオッパイを飲んでくれてありがとうね。
モモが膝から下りたとき、まだまだ小さい、それでいてちゃんと大きくなった後姿を見て
じわぁっと、涙が出ました。
オッパイがなくなって寂しいのは、私のほうだなー。

そして、お昼ご飯までの間に準備、準備。
パパがモモの相手をしてくれている間に、私は2階でオッパイに絵を描きました。
「可愛い絵を描いてあげてね」というマッサージの先生の言葉を思い出しながら
ニコニコした顔を、右と左に描きました。
よしっ、準備オッケー

いよいよお昼ご飯、という頃
モモを呼んで、膝に乗せました。
「あのね、モモに見せたいものがあるねん。見てくれる?」
モモは、オッパイがもらえるのかとニコニコして
「パイパイしよー」と言っています。
「ちゃうねん。パイパイな、もう なくなってん。パイパイな、お顔になってん」
言いながら、私はTシャツをめくり、見せました。

!!

モモの表情が一瞬にして曇りました。
「あれっ、なに?これ」
「モモのパイパイは?どこいったの?」
といった感じです。
胸に描かれた2つの顔を代わる代わる見比べながら、一言も言いません。
「モモ、オッパイなぁ、モモが大きくなっておねえちゃんになってきたから、お顔になってん。
もうないねん。
だから、ばいばいしようね」
そう言うと、モモの右手が おそるおそるオッパイに向かって伸びてきました。
どうするかな、と思っていると
モモの手が止まり、その手がぐっと握り締められ、そのまま指をこすり合わせるように動きました。
あっ、こらえてる。
そう感じた私は 出来るだけ丁寧に
「モモ、オッパイ 美味しかったね。オッパイも、モモのこと大好きやったよ。おめでとう。バイバイしようね」
と言って、ゆっくりTシャツを下ろしました。
同時にモモも、私の膝からゆっくり下りて行きました。

最後まで
泣くことも、声を発することもなく
静かな、静かな驚きをもって
モモは「その時」を受け入れました。

「さぁ、お昼ごはんにしよか!」

ホンマにこれで終わりなんかなぁ。
ホンマにわかってくれたかなぁ。
不安は残りましたが、やり直しは出来ません。
お昼ごはんをいっぱい食べてごちそうさまの後、モモはイスから下りて遊び始めました。
食後のオッパイが習慣だったので、また欲しがるといけません。
私は少し離れて座り、旦那さんがモモと遊んでくれました。
オモチャで遊んだり、本を読んでもらったり、散歩に行ったり。
普段どおりのモモ。でも、いつもの
「パイパイしよー」は、言いません。

おお、ちゃんと分かってくれたのね。
お別れ 出来たんだね。

感心する反面、寂しい気持ちの母。


この話は、まだもう少し続きます。




♪みちこ
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by milkshop-KT3 | 2015-08-01 07:52 | 日記