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京都の、とある小さな牛乳屋に生まれ、長い独身時代を経て結婚。幸せをかみしめながら、出逢った人みんなに感謝の心を届けられますように。


by milkshop-KT3

梅雨によせて

じめじめして
うっとうしくてたまらない…
こんな季節は体調も崩してしまいがちですよね。
冷たいものや甘いものの食べすぎなどは要注意。
体のだるさを残したまま、暑い夏を迎えることは
極力、避けたいもの。

店に届いた仕入先業者からの冊子によると
そんな梅雨の時期には
・胃腸の機能を補うカボチャ
・利尿作用のあるそら豆やとうもろこし
・体を温めるニラ
などを食べて、自分の体を守りましょう!
と、あります。
暑い、暑い夏、バテバテにならないためにも
やっぱり 梅雨時期の体調管理は大切なのですって。

今年は、まぁ
どれだけ降れば気が済むんだっていうくらい
連日、雨が降っています。
やっと今日の夕方
雷が鳴って稲妻が光って
まるで、雷様が太鼓や銅鑼を鳴らしながら
「梅雨明け宣言」してるみたいな
そんな雨になりました。

週末はお天気、回復するかな。
土曜日は祇園祭のクライマックス 山鉾巡行、ですからね
雨は困ります。

そうそう、みなさん 話は変わりますが
7月2日は「タコの日」って、ご存知でしたか?
7月に入ってすぐある暦の雑節、「半夏生(はんげしょう)」。
半夏生とは、夏至から数えて11日目にあたる日で
この時期に「カラスビシャク(半夏)」という薬草が生えることから名づけられたそうです。
また、半夏生に入る頃が田植えに最も適していると言われ
「チュウ(夏至)ははずせ、ハンゲ(半夏生)は待つな」
ということわざがあるほど。
そのため、関西圏では
「稲の根がタコの足のように大地に広がってしっかり育つように」
という願いを込め
昔からこの日にタコを食べる習慣があったとか。

タコには、血圧やコレステロール値を下げる成分、タウリンが豊富に含まれていて
動脈硬化、心臓病、および肝機能障害を予防する効果があると言われています。
また、低カロリーなのに、高たんぱく食品であるほか、コラーゲンも含まれていて
タコの日じゃなくても食べたいくらい!

自然って、本当にうまく出来ているのですね。
旬には旬のものを、積極的に取り入れましょう!

てなわけで
冊子に載っていたタコレシピのご紹介♪

「ほんのり梅味、さっぱりタコ飯」
材料(4人分)
ごはん…4杯 ゆでだこ…150g
ねり梅…大さじ2
しょうゆ・みりん…各大さじ1と2分の1
酒…大さじ2
しその千切り・ごま…適量

作り方
①3mm厚の小口切りにしたゆでだこを鍋に入れ、
ねり梅、しょうゆ・みりん、酒で炒りつける。
②温かいごはんに①のタコを入れ、煮汁などで味を調整しながら、ざっくり混ぜる。
③仕上げに、しその千切り・ごまをかけて、完成!




どうぞ、健やかな夏をお過ごし下さい。





♪みちこ
# by milkshop-KT3 | 2010-07-16 01:32 | 日記

偶然の産物

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偶然の産物_e0113475_1548658.jpg

この頃
何かと言うと
「なんでやねん!」
「なんでやねん!」
と、ツッコミを連発するようになった甥っ子。
ついこの間4歳の誕生日を迎え、ずいぶんお兄ちゃんっぽくなってきました。
上のお姉ちゃん達が怖がる虫もへーっちゃら。
捕まえて遊びたがるあたりは、さすが男の子です。

さて その甥っ子
今週の始めに幼稚園で「藍染めの体験」をさせてもらってきました。
支給された真っ白なTシャツのいろんな場所を輪ゴムで留めていき
そのままの状態で藍の中に浸け込んで染めていく、というものです。

きっと 思い思いにTシャツを輪ゴムでくくっては
きゃあきゃあ言いながら作業していたんでしょうね、子供たち。
その日のお迎えの時間には
全員がそれぞれの染め上げたTシャツに着替えて
お母さん達を待っていたのですって。
甥っ子は 自分のTシャツに着替えたものの、かなり恥ずかしかったらしく
姉がお迎えに行ってもなかなか中から出て来なかったのだそう。

園から帰って見せてもらったTシャツは
なかなかどうして
4歳の子供が作ったにしては
オシャレに出来ているではないですか。
予想だにしていなかったTシャツの出来栄えに
姉が一言、
「偶然の産物や」。


それにしても
幼稚園もなかなか楽しい事をさせてくれますね。
みんなの個性あふれる作品、見てみたかったなぁ。

藍染め体験かぁ

私もやってみたーい!





♪みちこ
# by milkshop-KT3 | 2010-07-08 15:48 | 日記

さようなら

営業のシノハラさんが
「実家に帰ることになったので」
と、アルバイトを辞められて、しばらく経ちます。
シノハラさんのご実家は、佐賀県。
今はすっかり夏なのでしょうねー。

最後にお給料をお渡ししてからは、1、2度店に来てくれましたが、最近はすっかりそんな事もなくなったので
「きっと、もう帰っちゃったんやろうなぁ」
なぁんて思っていたところ、昨日のお昼頃 ひょっこり、店に顔を出してくれました。

私:あっ、こんにちは!
シノハラさん:どうも…お久しぶりです
私:いやぁ、もうとっくに帰ってしまわはったんかと思てましたわぁ
シノハラさん:…今日、発つんです
私:えっ、今日?
シノハラさん:ええ。それで、ご挨拶に…
私:まぁまぁ、それはわざわざ有難うございます
シノハラさん:こちらこそ…お世話になりました

てな訳で。
聞くと、シノハラさんのご実家は農業をされているのだとか。
佐賀県に帰ったら、ご両親の後を継がれるのだそうです。

思えば、シノハラさんがお客様としてうちの店に来てくれるようになったのも、うちがお野菜を置くようになってから。
いいお野菜をご存じな方だからこそ、馴染みになってくださったんだなぁと、改めて思いました。
そして、宅配牛乳の営業スタッフとして頑張ってくれるようになって…。
アルバイト初日、照り付ける太陽の下で一緒に各ご家庭をまわったのを思い出します…。

出会いに、感謝。


そして

シノハラさん:じゃあ、行きます
私:はい、お気をつけて。お元気で!

無口だけど、ホントに誠実なシノハラさん。
きっと、ご実家の農業もコツコツとやっていかれることでしょう。

ちょっと寂しい、お別れ。
けど、また新たな出発、ですね。


将来
佐賀県に行く事があったなら
またお会いしましょう。
その時は
シノハラさんの作ったお野菜をいただきたいなぁ。




♪みちこ
# by milkshop-KT3 | 2010-07-01 15:10 | 日記

ウクライナから来ました

ウクライナから来ました_e0113475_13363151.jpg

ある日
いつものように事務所で仕事をしていると
店の戸が静かに開く音がしました。
「いらっしゃいませ」
私が店に出ると、そこには
ブロンドの髪
青い瞳
彫りの深い顔立ち
いささか痩せ型

青年が立っていました。
青年は、片手で軽く持てるほどの大きさの箱を持っていました。
そして軽く一礼した後、箱を開けながら
「ワタシ、うくらいなカラ キマシタ。
ニホンゴ ベンキョ シテイマス。
ニホンノ ブンカ スキデス」
「コレ、うくらいなノ モノデス。ヒトツ センエン」
と言いました。

箱の中には
手の平サイズの小物入れや、キーホルダー、ボールペン、その他もろもろ
たくさん入っていました。
青年は、それらひとつひとつを取り出しては
「コレ オカアサン ツクリマシタ」
「コレハ うくらいなノ デントウテキ ぺいんと」
と、見せてくれます。

うーん。
確かにキレイだけど…
いくら手作りでも1つ千円は やはりお高い。

でも
この、ふわぁっとした話し方、不思議と気分をほどよくほぐしてくれて。
知らず知らず
(どれ、何か一つ)
なんて気持ちになってくる。
「あっ、これ知ってる。この人形、有名ですよね?」
「ハイ、まとりょーしか」
おぉお。
こんなに素晴らしい発音の「マトリョーシカ」を私はかつて聞いたことがない。

とつとつとした商品の解説(?)を聞きながら、いろんな話をしているうちに
とうとう私は、タマゴの形をした木彫りのキーホルダーを指さし、
「これください」
と言っていました。
青年は笑顔で「アリガト」と言い
細くて長い指が、そのキーホルダーを器用に束からはずしてくれました。

「うくらいなノ シアワセニナル ノ オマモリ」
ふぅん、そっかあ。
「それじゃ、これで幸せになれますね」
「フフ、ソウデス」

キーホルダー1個にしてはずいぶん高い買い物だったけど、なぜか気持ちは満足。

夕飯の時、家族に話したら
「ちょっとぉ〜、それって店を1歩出たら日本語ペラペラで『ちょろいちょろい』とか言うてるんとちゃう〜?」
と、姉。
「ひえぇ〜っ、んなアホなぁ」


でも、ま
この やんわりとした気持ちはなかなかいい。

幸せのオマモリ。
すでに効果を発揮してくれてるようです。


大切にしよう。




♪みちこ
# by milkshop-KT3 | 2010-06-25 13:36 | 日記

誰の…?

「もしもし あ、奥さんですか?」

受話器の向こうで、仕入先業者の営業マンさんが言う。

「…うーん、いえ 違い…ます」

「あれ?いつもお店にいらっしゃる方じゃあ…」

相手の声が、ワントーン下がって怪訝な雰囲気になる。


まぁ、ね。
確かにいつも店頭でアナタに応対しているのはこの私なんです。
私の事を「奥さん」と、いつの間にか思い込んでいるアナタの今の反応は、ある意味当然と言えば当然のことなんです。それで当たっているんです。

がっ
しかしっ

私は、私は

誰の「奥さん」でもなぁ〜い!
したがって
「あ、奥さんですか?」
「はい、そうです」
とは、いかな〜い!


いいんだけどね。別に。
「奥さん」と呼ばれてもおかしくない年齢なんだし。
でも
「奥さん」と呼ばれて「ハイ」とすんなり答えられるのってやっぱり誰かの奥さんだけなんじゃないかなぁ?
すんなり返事出来ない私の方が変なのかしら。
でもでも、もしすんなり返事したとして、じゃあ
「誰の?」
って疑問が自分に残る。
何かものすごーく妥協してるみたいな気持ちになって、イヤになる。

「奥さん」に、強く抵抗を感じる最近の私。
かといって
「いえいえ、私は誰の奥さんでもありませんので、そのように呼ばれる謂われはございません」
なんていちいち訂正するのもナンだわな。



忙しい日の昼下がり。

電話を切って ふと、ため息をつく牛乳屋みっちゃんなのでした。




♪みちこ
# by milkshop-KT3 | 2010-06-17 16:08 | 日記