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京都の、とある小さな牛乳屋に生まれ、長い独身時代を経て結婚。幸せをかみしめながら、出逢った人みんなに感謝の心を届けられますように。


by milkshop-KT3

戸締り用心

「玄関の鍵、開いてたよー」
そう言いながら 家に帰ってきた旦那さん。
「あちゃーっ、夕方に買い物から帰ってきてそのまま鍵かけるの忘れてたー」
「用心せんとアカンでー」
「うん、ごめーん」
引越してから間もない頃の会話です。

常に家に誰かが居る実家じゃ、玄関の鍵をかけるという習慣のなかった私。
日中は店やガレージから出入りして
1日の仕事の終わりに両方のシャッターを下ろしてそれぞれに鍵をかけます。
だけどその時点で誰かがまだ出掛けていた場合は
その人のために、鍵を開けた状態でシャッターを下ろしておきます。

新居では、さすがに私も 出掛けるときは、意識します。
家の中に誰も居なくなるから、鍵をちゃんとかけないと、って。
ところが、自分が家に帰ると
夜に誰かが帰ってくるまで玄関は開けておくもの、という気持ちがあるため
つい、鍵をかけるのを忘れてしまうのです。

その夜のこと。
夜中、ふと目覚めると 旦那さんが少しうなっていました。
「うーん、うーん」
あれ、どうしたのかな。
なんだか不安になって、耳をすませて様子をうかがおうと思った瞬間
「どろぼーっっっ!!」
と、彼が叫んだのです。
ひえー
びっくりしてドキドキしながら、「なに?」と聞くと
「…寝言」

ぶわははっはは!!!

どうやら 彼
寝室を出て 階段を降り 和室に入って
部屋が荒らされてサッシが開いているのを目撃する という夢を見たようで。
とにかく すごく生々しい夢だったようです。
「どろぼーっ」って叫んだ瞬間は
本人も これは夢だな、って分かってたみたいですが…。
それにしても なんだか可笑しくって笑ってしまいました。

明けて翌日。
ゆうべの事が頭の中によぎっては思い出し笑いしてた私ですが
「でも、これって 私が原因なんだな」って気がつきました。
いつも玄関の鍵をかける習慣のある人にしてみれば
夜に仕事から帰ってきたときに鍵が開いているなんて、本当に無用心だと思ったはず。
私にとっては取るに足らない、ほんの小さな失敗だったけど
彼の気持ちには「不安」という形で残ったのでしょう。
その日、夕食をとりながら謝ると 彼は笑っていたけれど
うん、これからは気をつけよう。

なぁんて思いながら昨日もやっちゃいました、鍵の開けっ放し。
いかんなぁ。
長年の習慣は
なかなか簡単には変わってくれません。
「今日の夜中もまた『どろぼーっ』って言うで」
なんて言われて二人でケラケラ。

でも ほんと

戸締り用心、火の用心
です。




♪みちこ
by milkshop-KT3 | 2012-03-15 12:50 | 日記